ローリングストックは回って、非常食は切らした 防災備蓄の賞味期限管理の実例

木の棚に整列した缶詰、乾麺、ペットボトルの水 防災

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防災の備蓄で、いちばん続かないのが賞味期限の管理だと思います。

うちも半分は失敗しています。非常食は切らしました。でも水やお茶は一度も切れたことがありません。

同じ家の中で、なぜ差が出たのか。そこに答えがありました。

一応、仕組みは作ってあります

Googleカレンダーに購入日を入れて、賞味期限の半年前にアラームが鳴るようにしています。

半年あれば、食べきるなり買い替えるなりできる。そう考えて設定しました。仕組みとしては、悪くないと思っています。

それでも、切らしました

アラームが鳴っても、そのまま放置してしまうことがあります。

鳴った時点では「まだ半年ある」と思ってしまう。そして半年後には忘れている。通知を見た瞬間に動かないと、結局そのままです。

実際に思い出すきっかけは、たいていテレビでした。大きな台風が来た日や、3月11日。特集を見て「そういえば」と確認しに行く。そこで期限が切れているのに気づく。

回るものと、回らないものがある

数えてみて分かったのは、切れるものと切れないものが、はっきり分かれていることでした。

切れないもの(自然に回っている)

  • 水(2L) ── 料理に使うので常に減る
  • お茶(2L) ── 普段飲んでいる
  • 缶詰 ── そもそも日持ちする。そして普通に食べる
  • 乾麺 ── 思っていたよりよく食べる。期限内に消費できる

切れるもの(回らない)

  • アルファ米 ── 普段は食べない
  • 乾パン ── 同じく、普段は食べない

違いはひとつだけでした。普段の食事で使うかどうか。

ローリングストックという言葉があります。使いながら買い足して備蓄を保つ方法です。うちの水とお茶と缶詰は、意識せずにそれをやっていました。防災のためではなく、ただの買い物として。

そして「普段食べないもの」は、どうやっても回りません。気合いや仕組みの問題ではなく、構造の問題だと思います。

大きいものは、回りにくい

もうひとつ、実際にやってみて気づいたことがあります。

大容量のものは、期限ギリギリになりがちです。

うちには大きいサイズのレトルトカレーがありますが、これが賞味期限ギリギリで食べたことが何度かあります。小さいレトルトは平日の夜にさっと使えるのに、大きいものはそうはいかない。

でかいものは取り回しにくいんです。「今日これを開けるか」と考えたときに、選ばれにくい。

備蓄は「大容量のほうが効率がいい」と思いがちです。置き場所も節約できます。でも回すことを考えると、小分けのほうが有利だと感じています。

期限が切れてしまったとき、どうしたか

うちの場合を書いておきます。

半年ほど過ぎたアルファ米は、食べてみました。問題ありませんでした。

ただしこれはうちの一例です。賞味期限は「おいしく食べられる期限」で、消費期限とは意味が違います。とはいえ保存状態によって変わりますし、食べるかどうかは見た目や匂いを確かめたうえで、ご自身で判断してください。私はすすめる立場にありません。

もうひとつ、これは書いておきたいことです。

期限が切れた水は、米を炊くのに使えました。

飲み水として置いていたものでも、加熱して使う分にはそのまま使い切れます。捨てるしかないと思っていましたが、そんなことはありませんでした。切れる前に炊飯や料理に回してしまえば、無駄になりません。

完璧な管理は、たぶん無理です

何年かやってみて思うのは、全部をきちんと管理するのは無理だということです。少なくとも私にはできませんでした。

なので方向を変えることにしました。

  • 回るものを増やす ── 缶詰や乾麺のように、普段食べるものを多めに持つ
  • 回らないものは減らす ── アルファ米や乾パンは、数を絞る
  • 回らないものは、期限の長いものにする ── 5年、7年、10年保存のもの
  • 小分けを選ぶ ── 大容量は回らない

管理しなくても回る状態を作るほうが、管理をがんばるより現実的だと思っています。

それでも年に1回は、点検する日を決めておきたいと思っています。3月11日か、防災の日か。テレビに思い出させてもらうのではなく、自分で決めた日に。

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