単身赴任の私が、家に置いてきた防災リュックの中身

玄関に置かれた防災リュックと、ペットボトルの水、懐中電灯 防災

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単身赴任をしています。家には妻と犬がいて、私はそこにいません。

何かあっても、すぐには帰れない。この点が、私の防災を意識する起点です。

だから私が用意しているのは「自分が使う備え」ではありません。私がいないときに、家族が使う備えです。この記事では、実際に家に置いてあるものを全部出して並べてみます。

備えは3か所に分けています

中身の前に、置き場所の話をさせてください。こっちのほうが大事だと思っているからです。

防災リュックを買って、押し入れの奥や物置にしまってしまう。よくある話です。でも、取り出せない備えは、ないのと同じなんですよね。

うちは3か所に分けています。

  • 玄関の靴箱の上段 ── 防災リュック
  • 玄関近くの収納箱 ── カセットコンロ、500mlの水
  • 台所 ── 2Lの水とお茶(料理にも使うもの)

全部を一か所にまとめていないのは、リュックに入る物と入らない物があるからです。ただ、どれも逃げるときに必ず通る場所に置いています。慌てていても手が届く、というのが基準です。

リュックの中身、全部出しました

  • 乾パン
  • カロリーメイト
  • アルファ米
  • 塩分がとれるあめ
  • マスク
  • 手袋(ゴム製・革製)
  • ウェットティッシュ
  • 手回しラジオライト
  • ゴーグル
  • 携帯トイレ

全部を一度に買い揃えたわけではありません。もらい物も入っていますし、少しずつ足していったものもあります。日常でも使うものを兼ねているので、防災専用として買った物ばかりではないんです。

うちが使っているのはアンダーアーマーのScrimmage 2.0(25L・撥水加工)ですが、いまは廃番です。これから揃えるなら、セットになっているものが早いと思います。できれば撥水加工のあるものを選ぶといいです。

水と食べもの

リュックとは別に、500mlのペットボトルを10本以上、玄関の近くに置いています。持ち出しやすいようにという理由です。乾パン、カロリーメイト、アルファ米、それと塩分がとれるあめ

あめを入れているのは、夏を想定してのことです。避難所や車中で過ごすことになったとき、水だけ飲んでいると塩分が足りなくなる。かさばらないし、口に入れやすい。

水は、思っていたより足りていました

この記事を書くために家じゅうの水を数えてみて、自分でも驚きました。

  • 台所:2Lの水が6本入り×4箱=24本(48リットル)
  • 台所:2Lのお茶が6本入り×2箱=12本(24リットル)
  • 玄関近く:500mlが10本以上(5リットル)

合わせて約77リットル。

一般的な目安は1人1日3リットル(飲用と調理を合わせて)。家にいるのは妻ひとりと犬です。犬は一般に体重1kgあたり50mlが目安と言われるので、25kgのラブラドールで1日1.25リットルくらい。合わせて1日およそ4.25リットル。

この基準で割ると、18日分ありました。水だけに限っても12日分です。

推奨は「最低3日、できれば1週間」ですから、足りていないどころか、大きく超えていました。

「防災用」として買ったものは、ほとんどありません

なぜこうなったのか。答えは単純で、防災のために買ったものではないからです。

台所の2Lは料理に使うため。お茶は普段飲むため。ただの日用品のストックです。

そして「常にある」状態を保っています。使えば買い足す。だから古いものから減っていって、期限が切れません。意識してやっていたわけではないのに、結果としてローリングストックになっていました。

防災の記事はどこも「防災用の水を買いましょう」と書きます。でも私の家で実際に効いていたのは、普段のストックを少し厚くしていたことでした。

本当の問題は、把握していなかったこと

恥ずかしいのはここからです。

私は数えるまで、自分の家に何日分あるのか知りませんでした。玄関の500mlだけを見て「これでは足りないな」と思っていた。台所のことは、防災の備蓄として数えたことがなかったんです。

足りていなかったのではなく、把握していなかった。これが本当の問題でした。非常時に「どこに何日分あるか」が分からなければ、配分の判断ができません。

一度、家にある水を全部数えてみてください。買い足すより先に、それをやったほうがいいと思います。多い人も、少ない人も、数字にしてみるまで分からないはずです。

手回しラジオライト

電池が切れる心配がないのが理由です。停電が長引いたとき、電池は必ず足りなくなります。

ただ、私の経験上、手回しは疲れます。ずっと回し続けられるものではないので、「これさえあれば安心」ではありません。あくまで最後の手段として持っている、という位置づけです。

手回しとは別に、電池式のラジオも置いています。パナソニックのRF-P155という小さいものです。手回しは疲れるので、実際に停電したときはこちらを使うと思います。

携帯トイレ ── 一番軽視されて、一番困るもの

これは強く言いたいです。

水と食料は誰でも思いつきます。でもトイレを最初に用意する人は少ない。そして災害時、断水したときに真っ先に困ると感じるのがトイレです。

食べなくても数日は生きられますが、トイレは我慢できません。

手袋は2種類入れています

ここは、あまり見かけない話かもしれません。

うちの防災リュックにはゴム製と革製、2種類の手袋が入っています。

普通の防災セットに入っているのは軍手か、あってもゴム手袋くらいだと思います。でも私は革製も必要だと考えています。

理由は、災害時には普段さわらない場所をさわる可能性があるからです。壊れた機械、外れた電線、割れたガラス、めくれた金属。軍手では手が守れません。

ゴム製は水や汚れに、革製は鋭いものや熱に。役割が違うので、両方入れています。

ゴーグル

これも、一般的な防災セットにはあまり入っていないと思います。

想定しているのは粉塵と煙です。建物が崩れれば埃が舞いますし、火災が起きれば煙が来ます。目をやられると、そこから動けなくなる。

かさばらないので、入れておいて損はないと思っています。

カセットコンロは、リュックとは別に

リュックには入りませんが、カセットコンロも置いています。場所は玄関近くの収納箱です。

うまくいっていないこと ── 期限の管理

私はこれがちゃんとできていません。

保存食や水には期限があります。3年以上もつものもありますが、3年経てば、必ず切れます。

一応、対策はしています。Googleカレンダーに購入日を入れて、賞味期限の半年前にアラームが鳴るようにしているんです。半年あれば、食べきるなり買い替えるなりできますから。

でも——アラームが鳴っても、そのまま放置してしまうことがあります。

結局、思い出すのはテレビがきっかけだったりします。大きな台風が来た日や、3月11日。特集を見て「そういえば」と確認しに行く。そこで期限が切れているのに気づく。

私の経験上、同じ人は多いと思います。

これから備える方には、カレンダーにアラームを入れることと、年に1回「必ず見る日」を決めておくことをおすすめします。私も、そこを直したいと思っています。

犬をどう運ぶか ── 台車という答え

うちにはラブラドールレトリバーがいます。8歳になりました。ドッグフードは備蓄しています。

ただ、備蓄より難しいのが運ぶことでした。

大型犬です。抱えて階段を降りられる重さではありません。キャリーに入る大きさでもない。普段は歩ける子ですが、非常時にパニックになったら歩いてくれるかどうか分かりません。

私の経験上、大型犬を飼っている人はここで詰まります。「フードを備蓄しましょう」と書いてある記事はたくさんありますが、「では、どうやって運ぶのか」に答えている記事をほとんど見たことがありません。

うちが用意しているのは、軽い台車です。天板は60cm × 39cm。ラブラドールが乗るには小さくて、体ははみ出します。それでも最悪の場合、犬を乗せて移動できます。

実際に乗せたことはあります。犬によりますが、おすわりの姿勢のまま乗ってくれる子なら大丈夫でした。外では動き回りたがるのが普通なので、うちは台車の上で座るようにしつけました。そうしたら乗るようになりました。

完璧ではありません。段差や瓦礫の上は進めないでしょうし、本人が大人しく乗ってくれるかも分かりません。でも「抱えるしかない」という状態からは抜けられます。

この話は、それだけでまだまだ書けると思っています。また詳しく書きます。

これから書いていくこと

この記事は、うちの備えの入口です。ひとつひとつについては、別に詳しく書いています。

すでに書いたもの

これから書くもの

  • 大型犬と避難する方法(いま一番の課題です)
  • 離れて暮らす家族に、特に持たせておきたいもの
  • 防災用品とキャンプ用品、どこまで兼用できるか

完璧な備えではありません。できていないところも含めて、そのまま書いていきます。

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